制作工程その6『革ヒモの繋ぎ合わせ編1』

完成までの工程をあと4回に分けてお届けしてまいりますので
しばらくお付き合いよろしくです。
ココからも、教則本などには、あまり載っていない独自の工程ばかりが続きますので
じっくり解説付きで進めてまいります☆(このブログを熱心に読んでくれているあなたのために)
既製品の長~い平ヒモのほうが安くて便利なのですが、
強度や馴染みの面でちょっと違和感を感じてしまうので、
僕の場合は、手間とコストがかかってでも一枚のレザーを紐状にカットしながら編み込むので
やはり、長さが限られてしまいます。
そこで、繋ぎあわせる時、二つの方法を使い分けてます。
(これもヴィンテージの革ジャンを元に考えたので我流です;汗)
そのひとつが下記の方法です↓


レース用の針を留めていた方の革を継ぎ目にしたい箇所でカットして・・・

レース用の針を留めていた方の革に切れ目を入れて

さっきの切り目に表側の面から新しい方の革ひもを通します。

新しい革ヒモにも切り目を入れ、、、
その切り目に表側の面から革ヒモを通します。

目立たない箇所ではこの方法が切れずにすみます。(経験上;汗)

続いて、袖の赤染めの箇所の仕上げを手縫いしてまいります。

ネジネン(飾り線(ネン)を引く工具。ネジ式でネン幅の調節が可能)を使ってアタリをつけます。

菱目打で穴をあけて・・・

続いて・・・

蝋引きの専用糸で・・・

編み込んでゆきます。(菱目の向きにあわせて)

袖口の組み立て、ひとまず完了☆
続いて同じ工程をもう一度くりかえして・・・
それでは制作工程その7へ・・・